バイオハザード対策用クラスⅡキャビネット(安全キャビネット)のJIS規格が改正されました
バイオハザード対策用クラスⅡキャビネットの日本工業規格 JIS K3800が平成21 (西暦2009)年4月20日に改正されました。
主な改正内容は次の通りです。なお平成22(西暦2010)年10月20日までは改正前規格の製品との併売が可能となっています。 当社ではバイオハザード対策用クラスⅡキャビネット専用カタログをご用意しています。 資料のページから「バイオロジカルセフティキャビネット」カタログをご請求ください。 |
主な改正内容
分類
JIS K3800-2000 (改正前) | JIS K3800-2009 (改正後) | 解説 |
タイプA,B1,B2,B3 | タイプA1,A2,B1,B2 | タイプA1とA2の違いは、流入風速(タイプA1は0.4m/s以上、A2は0.5m/s以上)と、陽圧汚染エリアが陰圧で囲まれているかどうか(A2は必須)です。 タイプB3という分類は廃されました。 |
密閉度試験
JIS K3800-2000 (改正前) | JIS K3800-2009 (改正後) | 解説 |
ハロゲンガス法 | ヘリウムガス法 六ふっ化硫黄ガス法 |
ハロゲンガスの問題性から、ヘリウムガス又は六ふっ化硫黄ガス(SF6)に変更されました。 |
HEPAフィルタの透過率試験
JIS K3800-2000 (改正前) | JIS K3800-2009 (改正後) | 解説 |
試験粒子:DOP (ジオクチルフタレート) |
試験粒子:PAO (ポリアルファオレフィン) |
DOPは環境ホルモン指定のため、PAOに変更されました。 |
吹出し風速試験
JIS K3800-2000 (改正前) | JIS K3800-2009 (改正後) | 解説 |
測定点:前面パネル下端 | 測定点:前面パネル下端から100㎜上 | 流入風速に影響されにくい箇所での測定となりました。 |
個別の値の許容範囲:平均値の±20% | 個別の値の許容範囲:平均値0.4m/s以上は±20%以内, 0.4m/s以下は±0.08m/s以内 |
平均値0.4m/s以下の合格範囲が広くなりました。 |
流入風速試験
JIS K3800-2000 (改正前) | JIS K3800-2009 (改正後) | 解説 |
基準:風速計で排気口の上100㎜で測定 | 基準:風量計で排気口の風量を測定 | 基準となる測定器が変更になりました |
電気的試験
JIS K3800-2000 (改正前) | JIS K3800-2009 (改正後) | 解説 |
漏れ電流試験 保護接地回路の抵抗試験 |
絶縁抵抗試験 耐電圧試験 |
他の電気機器に準じて変更になりました |